例会の記事 (2/5)

4月例会のご案内と3月例会のご報告

4月例会のご案内
日時 4月24日(日) 10時~12時半
※通常とは日程が変わっています。ご注意ください。
場所 吉備路文学館

内容
民主文学5月号の合評
  「彷徨える森」 井上通泰
  「『社会主義リアリズム』とは何だったのか」 谷本諭
まがね58号の編集


3月例会のご報告
 3月27日(日)13時から吉備路文学館で例会を開催しました。参加は妹尾、石崎、井上淳、桜、笹本でした。

民主文学4月号の合評
「青い作業着」最上裕
・文章は整っている。
・状況説明に終わっていてもの足りない。人が描けていない。
・タイトルにもなっている「作業着」へのこだわりの意味がよくわからない。
・題材が短編むきではないのではないか。
・作者の以前の連載は良かった。
・学童保育の指導員になった友人を登場させているが、対比として効いていない。
・類型的で、わかる人にはわかるが、それ以外の読者には説得力が弱い。

「冬の日」仙洞田一彦
・淡々として気持ちのいい文章。
・作者が若者を書いた作品はもの足りなかったが、これは良かった。
・過去を起点にさらに過去に遡っているのでわかりにくい。(実話が基になっているからか)
・母の介護についての葛藤など主人公の心理がよくわかる。
・戦争法から回想に入るのはやや無理が感じられる。
・事実そのものを書いたにしても表現がうまい。

関連して
・表現のうまいものよりも物語の方が記憶に残りやすい。今回の合評作品で言えば「冬の日」より「青い作業着」の方が記憶に残るかも知れない。
・ただ印象の強い表現は心に残る。(又吉直樹「火花」の中に忘れられない台詞があった)
・4月号では青木陽子の「片栗の丘」と座談会も良かった。

お知らせ

中国地区文学研究集会の日程が決まりました。
 10月29日(土)~30日(日)
 会場は広島市内の予定です。

16年度総会のご報告と3月例会のご案内

16年度総会のご報告
2月27日(土)13時から吉備路文学館で16年度の総会を開催しました。
参加は妹尾、石崎、笹本、桜、井上淳でした。

15年度の活動経過と組織状況について報告がありました。 
会計状況について報告がありました。
・「まがね」誌の収支と会の収支の別をわかりやすくした方が良いという意見が出されました。

16年度の活動について論議しました。
「まがね」58号を発行します。
・掲載料引き下げを求める意見が出されましたが結論には至っていません。

会員拡大について意見を出し合いました。

安保法制廃止のアピール文を確認しました。(別掲)

役員は変更ありません。(退会による退任を除く)
 支部長・編集長 妹尾
 事務局長 笹本
 会計 井上
編集次長 桜
 幹事 長瀬 石崎

総会後、内田百間「特別阿房列車」の合評を行ないました。
・無駄なことを書くことも大切なのだと感じた。
・大まじめにやっていることがずれていておかしい。
・余裕や深い教養を感じる。
・敗戦から5年後なのに暗さを感じない。
・焼け野原でも人は生きている、ということが逆説的に戦争批判につながっていると感じる。
・気どりや生活感のなさが、憧れとして受け入れられたのではないか。
・生活感のなさが女性には受けないのではないか。
・今の時代には受けないかなあ?


3月例会のご案内
日時 3月27日(日) 13時~16時
場所 吉備路文学館
内容
「民主文学」4月号の合評
  「青い作業着」 最上裕
  「冬の日」 仙洞田一彦
 まがね58号について

16年度総会のご案内と1月例会のご報告

16年度総会のご案内
日時 2月27日(土) 13時~16時
場所 吉備路文学館

内容
・15年度活動まとめ
・16年度活動について
・会計報告

時間が余ると思われますので合評会を行ないます。
課題作「特別阿房列車」 内田百閒
    新潮文庫「第一阿房列車」の巻頭です。

1月例会のご報告
1月31日(日)13時から吉備路文学館で例会を行いました。参加は妹尾、石崎、井上淳、笹本、桜でした。

一昨年出版された長瀬佳代子さんの「梅の木のある家」から「あらたなほほえみ」「季節の終り」の合評を行ないました。

「あらたなほほえみ」
・書き出しに「であった」が繰り返されるところが、まだ慣れていない感じ。初々しい。
・深刻な問題でも淡々と理性的に書いているところが作者らしい。
・たいへんな問題を取り上げた勇気がすごい。
・部分的に作者の生の言葉が出てくるところに違和感を持った。(P206 5行目 P209 8行目)

「季節の終り」
・追悼文として見れば理解できるが、小説として見ると、妹の個性が表れていないと感じる。
・「谷間の小屋へ」や「待つ女」のような、毒のある作品の方がおもしろい。
・普通のことを淡々と書いて小説になるのだなあ、と感心した。
・自分のことと重ねて、感情移入して読んだ。

作品全体として
・久しぶりに読み直したが、この長さの作品としては完全にプロのものだと思う。
・知らない人が読んだら実話だと勘違いするぐらい実在感がある。

まがね58号の原稿を募集中です。締め切り2月末
・締め切りを延長しましたので、ぜひご提出ください。

日本民主主義文学会から署名が提起されています。
 会員・準会員のみなさんには直接郵送されていることと思いますが、民主文学会から「総がかり行動実行委員会」が呼びかけている「戦争法の廃止を求める統一署名」への取り組みが提起されています。


受贈紙誌
欅通信(多摩東支部)2015年11月号 12月号 2016年1月号
東京南部ニュース(東京南部支部)第548号 第549号
東くるめ通信(東久留米支部)NO.60 NO.61
弘前民主文学 文学通信(弘前支部)NO.426
流域通信(埼玉東部支部)第165号
瀬戸文学通信(呉支部)VOL.239 VOL.240

11月例会のご報告と1月例会のご案内

11月例会のご報告
11月22日、吉備路文学館で例会を開催しました。参加は妹尾、石崎、井上、笹本、原でした。

中国地区研究集会の感想を出しあいました。
・講演に会外の方の参加があったのが良かった。参加者にも好評だった。
・講演が講師の体験を基にした話で興味深かった。
・合評を次作に生かすことが大切。
・時間が足りないためか合評は十分深められなかったように感じる。
・二次会が盛り上がって良かった。
 合評作品を提出された妹尾さんからは「もっとわかりやすく、言葉を選んで」書いていきたいと感想が出されました。

まがね57号の合評を行ないました。
「謀反を企て候」田中俊明(56号、57号)
・興味を持って読んでいる読者が多い。
・どこまでが光秀の考えなのか、作者の考えなのかわかりにくい。(小説なのか評伝なのか)
(作者によると光秀の考えとして書いているとのこと)
・近年は光秀を評価する説が多く出されており、独自性が薄いのではないか。
・評伝として読むと、判断の根拠が示されていないところがもの足りない。
・一般にあまり知られていない今川氏真を書いた「武田信玄異聞」の方が興味深かった。


随想など
「ギャンブラー」田中俊明
・意外性があって引きつけられる。
・最後になって裏話が出てくる。この続きを読みたい。
・仕事の場面が生き生きと描けている。

「わが町のおまわりさん」長瀬佳代子
・ユーモアがあっておもしろい。
・文章にスキがない。

「これは無常か」妹尾倫良
・「無常です」の言葉をめぐる感情のすれ違いはよくわかる。
・子どもの死のことはなかなか書けない。
訂正 P59中段15行目  全日空→日本航空


1月例会のご案内
日時 1月31日(日) 13時~16時
場所 吉備路文学館

内容 合評 長瀬佳代子「梅の木のある家」より
     「あらたなほほえみ」「季節の終り」


※12月は例会を行いません。

9月、10月例会のご報告と11月例会のご案内

9月例会のご報告
9月27日13時から、吉備路文学館で例会を開催しました。参加は妹尾、井上淳、石崎、原、笹本でした。

まがね57号の合評を行ないました。
「やぎそば」 笹本敦史
・あっさりした文章。
・人間模様が過不足なく描けている。
・正人の個人生活が描かれてなく、どんな人間なのかわからない。
・小説の書き方のコツをつかんでいると感じる。
・ラーメンに関することをよく調べている。
・「優しくしてあげた」の意味がいろいろに取れる。
・男が勘違いした、というだけの話。
・最後が中途半端。
<作者から>
・ラーメン屋の描写は実際に見て書いた。
・「優しくしてあげた」の意味はわざとぼかしている。
・18枚と短いので正人の生活のことなどはそぎ落としている。
・「女は魔物か?」というのが一つのテーマ。

「男友だち」 長瀬佳代子
・作者らしい作品。
・もう少し心理に踏み込んだ方がおもしろい。(きれいに書きすぎている)
・随想なのか小説なのか曖昧なところで書いている感じがする。
・「疚しいこと」の中身にもっと突っ込んだ方がいい。
・音楽がわかるかどうかで印象が違うかも知れない。
・山の光景などが浮かんでこない。
・主人公の人間性に突っ込みが足りない。

「空蝉」 妹尾倫良
・文章に味がある。(乱れてはいるが)
・人間観察がうまく、実在感がある。
・説明不足でわかりにくいところがある。
・構成がうまく、父の人となりが浮かび上がる。
・登場人物が多くて混乱する。

<作者から>
・他人のことより自分のことを書くほうが良いと思うようになった。
・よくばっていろいろ入れすぎたかも知れない。
・実際にあったことを、わかってもらえるように書くことが課題だと思う。

その他
「まがね」58号の原稿締め切りは通常では1月ですが、書き手が減少傾向にあるため、発行期日よりも原稿を集めることを優先することを確認しました。

 中国地区文学研究集会について、冒頭の講演のみの参加費は500円としました。会外の方も歓迎です。参加申込は事務局の笹本まで。


10月例会のご報告
 10月11日、吉備路文学館で例会を開催しました。参加は原(桜)、石崎、井上、笹本でした。

まがね57号の合評を行ないました。
「やぎのかけ橋」 桜高志
・あらすじになっている。良いアイデアなのでもっとふくらませるべき。
・村の大きさなどがイメージできない。
・初めは山羊っぽいが、途中から人間みたいになるなど統一感がない。
・女の子が手をあげて正論を言う。それで争いが治まる。という件が唐突。
・会話の方言が自然で良い。
<作者から>
・戦争法案に反対という立場で書いた。
・女の子が手をあげて、という件は教職をしていた時の経験がもとになっている。
・言いたいことを伝えるためにはもっとボリュームが必要だと思った。

「平井真1980」 石崎徹
・小説としておもしろい。
・情景描写に臨場感がある。
・どういう仲間なのかわからない。
・議論の内容はおもしろいが、ニーチェなど現代の若者には馴染まない。
・時代がわかりにくい。
・セリフに時代の雰囲気がある。
・言葉と気持ちのズレがおもしろい。
<作者から>
・空回りしている議論の場面が作品の中心になってしまった。
・回想と現実を渾然一体に描いた冒頭は力を入れたところ。
・1980年ごろに長編にするつもりで書いた第1章部分がこの作品。
・若い頃に会った仲間をモデルにしている。自分は登場していない。
・あの頃は学歴がなくても哲学書を読んでいる若者がいた。

11月例会のご案内
日時 11月22日(日) 13時~16時
場所 吉備路文学館

内容
まがね57号の合評

 謀反を企て候(二)田中俊明 〔56号に掲載の(一)と合わせて〕
 随想・詩

受贈紙誌
東くるめ通信No.59(東久留米支部)
東京南部ニュース第546号547号(東京南部支部)
「支部月報」385号・386号(仙台支部)
「流域通信」163号(埼玉東部支部)
「河口」18号(新潟支部)
「欅」34号(多摩東支部)

9月例会のご案内と8月例会のご報告

9月例会のご案内
日時 9月27日(日)13時~16時
場所 吉備路文学館


内容 まがね57号の合評
    「やぎそば」 笹本敦史
    「男友だち」 長瀬佳代子
    「空蝉」 妹尾倫良

8月例会のご報告
・「まがね57号」の発送作業を行いました。
・中国地区研究集会への提出作品を妹尾倫良「空蝉」に決定しました。
・「民主文学」の支部誌同人誌推薦作への応募作品に石崎徹「平井真1980」を選びました。
・今後の「まがね」の原稿チェックについて話し合いました。

受贈紙誌
「野火」第11号(東久留米支部) 「弘前民主文学」153号(弘前支部)
「丘陵」第24号(川崎北支部) 「欅通信」7・8月号(多摩東支部)
「東京南部ニュース」第545号(東京南部支部)

8月例会のご案内と7月例会のご報告

8月例会のご案内
日時 8月16日(日) 13時~16時
場所 吉備路文学館


内容
 まがね57号の配本作業を行います。(事情により前回の配本をやり直します)
 今後の発行について
 中国地区文学研究集会について
 民主文学支部誌同人誌推薦作について


7月例会のご報告
中国地区文学研究集会について話し合いました。
  日帰り参加費について前回より大幅に引き下げ2,000円として、参加を広く呼びかけることとを確認しました。
民主文学8月号の特集「戦後七十年」について意見交換しました。

受贈紙誌
野火 第11号(東久留米支部) 東京南部ニュース543号・544号(東京南部支部)
支部月報384号(仙台支部) 流域通信162号(埼玉東部支部)

7月例会のご案内と6月例会のご報告

7月例会のご案内
日時 7月26日(日) 13時~16時
場所 吉備路文学館


内容
・まがね57号の配本・発送作業を行います。
(参加の方は持ち帰りの用意をお願いします)
・中国地区研究集会の企画について
・時間があれば民主文学8月号の特集「戦後七十年」について意見交換したいと思います。


6月例会のご報告
 6月14日(日) 13時から吉備路文学館で例会を開催しました。
 参加者は妹尾、長瀬、石崎、桜、井上淳、笹本でした。

まがね57号の編集作業を行ないました。
 発行部数は500部とすることを確認しました。
 掲載料について論議し、分納も可能であることを確認しました。
 掲載料を引き下げるために印刷コストの削減が必要という意見が出されました。

民主文学7月号の合評を行ないました。
「久しぶりの話」 仙洞田一彦
・回顧録のようだ。
・思い出話になってしまっているが、労働組合のことが書きたかったのだろう。
・今のような労働の状況になった原因を考える題材を提出したのだろう。
・答えの出ない問題をそのまま書いているが、それで良いのだと思う。
・時代をよく描いている。
・登場人物が典型的に過ぎるように感じる。


お知らせ

中国地区研究集会の講師が旭爪あかねさんに決まりました。
10月31日~11月1日、くらしき山陽ハイツで開催する中国地区研究集会の講師が、民主文学会副会長で、「稲の旋律」などの作家 旭爪あかねさんに決まりました。

石崎徹さんの「スプーン一杯のふしあわせ」が第8回「福山ミステリー文学新人賞」第1次審査を通過しました。


受贈紙誌
 弘前民主文学152号(弘前支部)  支部月報383号(仙台支部)

6月例会のご案内と5月例会のご報告

6月例会のご案内
日時 6月14日(日) 13時~16時半
注:通常より1週間早くなっています。
場所 吉備路文学館

内容 
 まがね57号の編集会議
 民主文学7月号の合評
  「久しぶりの話」 仙洞田一彦

5月例会のご報告
 5月24日(日) 13時から吉備路文学館で例会を開催しました。参加は妹尾、石崎、田中、井上淳、桜、笹本、長瀬でした。

民主文学新人賞作品の合評
新人賞
「月明りの公園で」 木曽ひかる

・世相をよく描いている。
・会話に臨場感がある。
・作者と違う年代の人をよく描いていることに感心した。
・主人公のキャラクターがわかりにくい。
・菊井の描き方がいい。
・元同級生やその子どもの話はいらないのではないか。
・淡々と描いていて深みが足りない。
・月明りの公園をラストシーンにするのは無理がある。

佳作
「CAVA!」 野山あつむ

・苦情処理の仕事が細かく、よく描かれている。
・作者と年齢の離れた若者のことを書いて、読ませる力はすばらしい。
・あちこちにわかりにくい文がある。(単語を入れ替えるだけでわかりやすくなる)
・パソコンがわからない人には読みにくい。
・途中から恋愛小説になる。前半と後半が別のものになっている感じがする。
・労働場面が読ませる。(長すぎるという意見もあり)
・恋愛場面がおもしろくない。
・サービス業の異常さを感じる。

受贈紙誌
 流域通信161号(埼玉東部支部) 支部月報383号(仙台支部)
 東くるめ通信57号(東久留米支部) 東京南部ニュース第542号(東京南部支部)

5月例会のご案内と4月例会のご報告

5月例会のご案内
日時 5月24日(日)13時~16時半
場所 吉備路文学館

内容
 民主文学6月号合評
新人賞「月明かりの公園で」 木曽ひかる
佳作 「CAVA!」 野山あつむ


4月例会のご報告
 4月12日13時から吉備路文学館で例会を開催しました。参加は妹尾、井上淳、田中、笹本、桜でした。

民主文学3月号の合評

「自然的平穏生活」 竹内七奈
・親子の葛藤はもっと深いのではないか。
・年の離れた男女の恋愛を美談として描いているのが気持ち悪い。
・生きる理由が見つからずに悩んでいる女が見つけた幸福を描いていて、良いと思う。
・人物に実在感が薄い。(こんな人はいる、という意見もあり)
・言葉の使い方がおもしろい。
・共感はできないが、あやうい関係を描いていておもしろい。
・タイトルは先行きの不安を反語で表しているのだと思う。

「きみのとまり木」 浅野尚孝
・朱美が色っぽく、魅力的だ。
・会話がおもしろくない。
・最後に何を書きたいのかがわかるのだが、それまでが退屈。
・「支えなければ」という決意に共感できない。
・農業や危険ドラッグといった素材が活かされていない。
・もっと削って、素材を整理したらおもしろいものになるのではないか。

その他
まがね掲載料について話し合いました。


受贈紙誌
 支部月報381号(仙台支部)