「厄介な問題」   妹尾倫良

 厄介な問題     妹尾倫良

女友達のグループで 旅に出た
温泉に名所旧跡
御馳走のあと散歩して
土産物店に入った
ほしいものがない

美人でおしゃれの友人は
ビーズ刺しゅうを持参していた
車の中で見せびらかす
それなら見せてと
手にとる

ダイヤ ルビー エメラルド
ラピスラズリ トパーズ アメジスト
サファイヤ 翡翠 ムーンストーン
昔はほしかったけど
いまはどうでもいい

ほしいものは何だろう
夢の中で考えた
覚めても考える
答は 答は
誰か教えて下さい
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コメント

欲しいもの
 妹尾さんの詩を待ち望んでいました。宝石の数々を昔は欲しがっていたというところに、なんだか少しほっとしました。「妹尾さんも女だな」と言っては失礼かな。でもいま欲しいものがわからない、というのはやはり何かを探しているということかな。それとも空虚なのかな。ぼくは若い時から「自分はいったい何が欲しいんだろう」と探していました。本当に欲しいものが何なのか、いまでもわかりません。でも年寄りのくせに欲しいものはいっぱいできました。人生に未練が残って困ります。

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