「まがね」56号を発行しました

まがね56号

「まがね」56号を発行しました。
 頒価 700円

創作 8編
「マンション火災」 妹尾倫良
「残りの旅」 長瀬佳代子
「二つの『再開』」 野中秋子
「父の死」 中山芳樹
「出生率」 井上淳
「瀬戸を渡る」 笹本敦史
「あこがれ」 石崎徹
「謀反を企て候(一)」 田中俊明

随想
「いつもの日のまま」 前律夫
 他5編

詩・短歌・書評
 各1編

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コメント

「まがね」第56号の感想断片
「まがね」第56号の感想断片 2014.11.23 高原利生
(題を入れ忘れたので入れます。すみません)
 「まがね」は、石崎徹さんにお送りいただいています。石崎さんありがとうございました。
 文学には、全くの門外漢で、批評という大げさなものでなく、「創作」散文のいくつかについての感想の断片です。

「マンション火災」妹尾倫良
 誤解しているかもしれませんが、ルポルタージュ+アルファの文学としてよみました。
 2013年春の岡山市のある日に起こった事件についての、自然描写、妹尾さんの生活と感じたこと、他との関わり、消防、警察のまずまずの対応の全体像が、バランスよく見事に書かれていると思いながら読んでいくと、アッと驚く結末でした。この結末がこの前の「事実」の重さを感じさせます。
 なお、小生宅は、当の火災の西の真向いの20メートルほど隔てた家です。小生は、妹尾さんのマンションの隣の住人です。ベランダの全面から赤い火が 20分くらいは出ていたでしょうか。
 それにしても、マンションが類焼しないのは、マンションの構造もさることながら、必死に消火活動をするからでもあるのだと気付かされました。これは文学的感想ではありません。

「残りの旅」長瀬佳代子、」「二つの「再開」」野中秋子
 いずれも筆力のある作者だと思いました。

「父の死」中山芳樹
 「父の死」というより、当の亮介について、こういう人生もあるのだと身につまされます。「父の死」という題は変えたほうが良いと思いました。
(なお、中山さんの著書についての桜高志さんの書評が載っています。触れられている娘さんの、合宿に「本当は行きたくなかった」と嗚咽したという記述は、心を打ちます。冷たい言い方かもしれませんが、他人の書評に関して自分の真情を吐露することもあってよく、文学的行為だと思います。彼女の良い人生をお祈りします。
 p.38の中山さんの二つの作詞はどこかに公開されていますか?)

「いつもの日のまま」前律夫
 こういう死に方がいいですね。最後の段落が特に良いです。

「出生率」井上淳
 市長と総理大臣の「政策」の整合性という小さな問題は別にして、もう少しでブラックユーモアになり、また別の方向のもう少しで、まじめな政策になる。どっちかにしろというと、文学としてはブラックユーモアに行くしかない、そうもしたくないので、真ん中のどっちつかずの中途半端さを、それに対応した形式で一見まじめに描いた不思議な感覚の短編でした。こう書くと、こういう結末しかないということでしょうか。

「瀬戸を渡る」笹本敦史
 「マンション火災」(妹尾倫良)が、事実の全体を志向し、「あこがれ」(石崎徹)がフィクションの展開の中で事実の中の何かを志向しているのに対し、これはその中間だと思いました。
意図してか意図せずにか、良い悲喜劇になっていて、悲喜劇の難しい課題を解決しているように思いました。

「あこがれ」石崎徹
 この中で、「駅」「雨」「鐘」「駅(宇宙編)」「あこがれ」「すずめ」が好きです。「石」が入っていません。「駅(宇宙編)」は駅という題がやや合わないと思います。
 本稿の「すずめ」と「石崎徹の小説」の「すずめ」の違いについて、まがね第56号の「すずめ」とネットの「すずめ」http://maganetoru.blog.fc2.com/blog-entry-374.html#comment383で書かせていただきました。

「謀反を企て候(1)」田中俊明
 完結時に書かせてください。
高原様
コメントをいただきありがとうございます。
他の記事にもコメントをいただいておりますが、こちらで掲載いたしました。
これから順次、合評を行なっていきますので、参考にさせていただきます。

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