1月例会報告

1月例会の報告

1月26日(日)13時から 吉備路文学館で例会を開催しました。

・鬼藤千春さんから短編集「磯の光景」出版の報告がありました。県内の図書館にも配本されます。

まがね55号の合評を行ないました。

「母の潮汲み」鬼藤千春
・描写がいい
・漁師の生活や文化が印象に残った。
・歩兵第10連隊に焦点をあてた意味は大きい。
・構成が見事。
・描写が細かすぎるところがある。
・力を込めて書いているのがわかる。
・読者から「良かった」という感想を聞いた。
・重たいエピソードが続くので読んでいてきつい感じがする。
・4章目はいらないのではないか。
・全体に力が入っているので、強調されるべき部分が霞んでいる。
・作品で戦争を語り継ぐことは大切だ。
(作者より)
・小林昭さんからは「並置法になっていて緩急がない」という指摘があった。
・もっと凝縮して書く必要があると思っている。(志賀直哉は100枚書いて70枚削る、と聞いた)
・潮汲みの題材は短編集の表題作「磯の光景」でも扱っている。

「真金吹く吉備」長瀬佳代子
・「吉備の中山」が吉備津神社の後方の山を指すこと、「真金吹く」は「吉備」の枕詞であることなど若干の間違いについて指摘があった。
・随想として読めば美しい筆運びの文章だと思う。
※「まがね」の題字や作家についての話題が盛り上がりました。

「水を売る」笹本敦史
・おもしろおかしく読ませる作品。
・主張が表に出ていないところがいい。
・見事なコメディだ。
・おもしろいけど物足りない。
・こんなにあっさり騙されるものだろうか。
・結末に意外性がない。
・こういう詐欺は現実にある。
・人間の悲しさ愚かさを描いているところがいい。
(作者より)
・視点人物を変えるなど創作過程ではかなりの改変をしている。(苦労しているのだと言いたい)
・結末に矛盾しないように全体を構成しているので、結末に意外性がないというのはその通りだと思う。
・社会的問題は背景にはあるが、それをテーマとして強調することは避けた。


14年度総会のご案内
日時 2月16日(日) 13時~16時半(第3日曜です。お間違いなく)
場所 吉備路文学館
内容
・13年度のまとめ
・14年度の方針
・会計報告

あわせて笹本敦史「走り出す」(民主文学2月号掲載)の合評を行ないます。

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