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7月例会のご案内と5月例会のご報告(2022年)

7月例会のご案内
6月例会は開催しません。

日時  7月23日(土)13時~16時
場所  吉備路文学館2階ロビー

内容  合評 杉睦子さんの随筆(ご希望の方は事務局までお問合せください)
 「魔女になりきって変身」
 「シートベルトと一世一代のポスター」
 「月曜日のたわわ」論争
   
 「まがね64号」配布・発送作業

5月例会のご報告
 6月5日(日)13時より吉備路文学館にて例会を行いました。参加は妹尾、石崎、笹本、桜、白石、児島、井上でした。見学に来られていた杉さんが入会されました。。
 
 「民主文学6月号」の合評を行いました。

 「なに食べたい?」上村ユタカ
 ・とてもおもしろかった。感動した。
 ・あまりおもしろいと思わなかった。
 ・すらすら読めた。
 ・テーマ、ストーリー、文体、すべてにおいて既成概念にとらわれてなくて斬新である。
 ・固定観念を少しずつずらしながら書いているところが良い。
 ・日常を飾らず書いているところに好感が持てる。
 ・「食べる」ことの大切さに立ち返ることがテーマだと思う。
 ・お金はあるけど使えないという心理がテーマだと思う。共感できた。
 ・共産党や民青という言葉が出てくるが、それらの立場から書かれたものではない。「民主文学」で従来よくあるものとは違っていて斬新である。
 ・作者は自分の体験を基に書いたものではないと思われる。
 ・作者は民主文学新人賞の史上最年少(21歳)受賞者となった。この受賞後に他雑誌に発表された作品でも賞を受賞された。将来有望の新人である。

  「葉山嘉樹と多喜二――プロレタリア文学の結節点」中井康雅
・この作品の合評を行うにあたって、初めて葉山嘉樹を読み、感動した。
 ・元となる作品をあまり読んでないため、この作品の評価が難しい。
 ・いっぺんに2人を取り上げるのは非常に大変なことだ。
 ・葉山嘉樹と小林多喜二は同時代に活躍したプロレタリア文学作家だが、この2人が並べて論じられることは珍しい。
 ・2人の死に方を対比させているところが斬新であり、興味深かった。
  (以上、文責:井上淳)

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5月例会のご案内と4月例会のご報告

5月例会のご案内

※日程のつごうで開催月がずれています。

日時  6月5日(日)13時~16時
場所  吉備路文学館2階ロビー


内容  合評 「民主文学」6月号より
    〈小説〉「なに食べたい?」上村ユタカ(民主文学新人賞)
    〈評論〉「葉山嘉樹と多喜二―プロレタリア文学の結節点」中井康雅(同)


4月例会のご報告
 5月1日(日)13時より吉備路文学館にて例会を行いました。参加は妹尾、石崎、笹本、桜、宗澤、児島、井上でした。他に結城さんの見学がありました。
 
 合評を行いました。
「レモン色のワンピース」結城まり
 ・描写力が素晴らしい。
 ・文章が簡潔で分かりやすい。
 ・「昔のことをよく覚えているな」と感心した。
 ・ストーリー自体は物足らないが、リアリティーで読ませられた。
 ・視点がコロコロ変わるので読みにくい。(肯定的な意見あり)
 ・章ごとにまとまった作品になってはいるが、全体として統一感が欠けている。
 ・同じ本に掲載されている別の掌編小説の方が素晴らしい。短編の方が向いているのでは。
  などの感想がありました。

 作者より、「掌編小説は昔、文学教室で学んだことがある。この作品はもともと短編だったものを本にするためにいろいろ付け加えて長い作品にしたが、どうだったか」とのことでした。

「海を見ながら」石崎徹
・カミュの作品を思わせる。
 ・韻を踏んでいてリズムが良い部分がある。
 ・難しい。何が言いたいのか分からない。
・退廃的である。
・主人公が26歳の設定であるが、そのようには思えず、人物像がイメージしにくい。
・主人公に好感が持てない。(特に妻子に対し冷たい態度である)
・主人公は「見る」ことにこだわっているということだが、人間のことはあまり見ようとしな
いということに違和感がある。
 などの感想がありました。

 作者より、「50年前に書いたものを投稿した。絶望を書いたつもりはなかったが、上手く伝わ
らなかったかもしれない」とのことでした。

「迷い蜂」瀬﨑峰永
・可笑しくて笑ってしまった。
・作品の発想がすごい。完成度が高い。秀逸の出来。
・作者の実力がすごい。プロに近いのではないか。
・昔の田舎が舞台となっており、理解しがたい。
・女性蔑視のセリフがあり、不快だ。
 などの感想がありました。この作品を推薦された石崎さんより、「技術的に勉強になるのではないかと思った。作者は読者を笑わせることを強く意識している。また、作品中にうんちくを入れたり、人物の特徴を細かく描写するなどして、読者を惹きつけている」とのことでした。

 「たばこの吸い殻」は時間の都合で実施できませんでした。

 (以上、文責:井上淳)

4月例会のご案内と22年度総会のご報告

4月例会のご案内
日時 5月1日(日)13時~16時
場所 吉備路文学館2階ロビー


内容
役員体制について
合評
『ふくやま文学』34号より
 「海を見ながら」石崎徹
 「迷い蜂」瀨﨑峰永 
「たばこの吸い殻」岩田典子

「レモン色のワンピース」結城まり(私家本『レモン色のワンピース』より)

22年度総会のご報告
 3月20日(日)13時から吉備路文学館で総会を行ないました。参加は妹尾、石崎、桜、井上、宗澤、児島、石井、笹本でした。(見学者が1名)
 事務局から年間の活動まとめ、会計担当から決算の報告がありました。
 22年度の会費減額が提案、確認されました。
 役員体制について論議しましたが、会長(支部長)については後日調整することになりました。

合評を行ないました。
「野に生きる」立久恵
 話はおもしろい、文章は読みやすいという感想が出された。
時間の流れがわかりにくく、事実を提示する順番や演出を考えた方が良い。共同作業の場面に紙数を使っているが、夫と息子が亡くなった話が重要なところで、そこを深めて欲しい。などの意見が出された。
形容詞が多い、必要のないものは削った方が良いという意見が出されるなど、表現についていくつか指摘があった。

作者からは 批評してもらえたのがありがたかったという感想が出された。

「ブラックボックス」砂川文次
細か過ぎる描写やむやみでかみ合わない会話が気になる。場面がくるくる変わって結びつきがわかりにくい、という感想があった。前半はスピード感があって、わからない用語があっても気にせずに読める。後半はわかりにくいという感想もあった。
 時系列が反転するところにも意味があり、三人称一元視点の使い方もうまいという意見があった。現代の過酷な労働を描いている。前半と後半の構成がカミュ「異邦人」に倣っているという指摘があった。
 好き嫌いがはっきりわかれる作品だという感想があった。また芥川賞の選評を読んでもこの作品が受賞した理由がわからないという意見もあった。

受贈紙誌
「道標」184(岡山詩人会議) 「東京南部ニュース」622号623号(東京南部支部)
「夏つばき通信」34号(佐賀支部) 「流域通信」202号(埼玉東部支部)
「支部月報」461号(宮城支部)

22年度総会のご案内と1月例会のご報告

新型コロナ感染拡大のため、2月は例会を行ないません。
例年2月に開催の総会は3月に延期します。

22年度総会のご案内
日時 3月20日(日)13時~16時
場所 吉備路文学館2階研究室


内容
21年度のまとめと22年度の活動について
21年度決算について
22年度会費減額について
合評
「野に生きる」立久恵  ※コピーが事務局にありますのでお問い合わせください。
「ブラックボックス」砂川文次(第166回芥川賞受賞作) 「文藝春秋」3月号に掲載、単行本(講談社)もあります。

1月例会のご報告
 1月23日(日)13時から吉備路文学館で例会を開催しました。参加は妹尾、石崎、井上、児島、笹本でした。文書参加は文月、有坂でした。

合評を行ないました。
「チョン切る」大丘忍(『樹宴』21号)
 会話が自然でユーモアがある。病院の雰囲気が出ている。医者と患者の信頼関係が感じられる。
などの感想が出された。雑誌の中にこういう作品があるのは良いと思うという意見があった。

「警備員残酷物語(二)」駒屋次郎(『樹宴』21号)
 続き物なので最後まで読まないとわからないが、経験に基づいたおもしろい作品になっている、という感想が出された。
 主人公は幸せな家庭にあって、電気の知識や体力にも自信がある。しかしそれが生かせる仕事につけていない。直接的には言ってないが、悲哀を感じる。
 登場人物が多く、特定郵便局が2つ出てくるのでややこしい。ストーリーと関係ない話が出てくるのが、無駄ではないかという意見と、あった方がリアルだという意見が出された。

「鳴石」池戸豊次(『民主文学』11月号)
 文章が良く、気持ちよく一気に読めたという感想が出された。経験をもとに書かれていて、作者の他の作品につながる人物が登場するので親しみを感じる。起承転結をはっきりつけていないが、一つ一つの出来事がほのぼのとしていて、気持ちよく読めるという感想も出された。
 
お知らせ

22年度会費減額を検討しています。正式には総会で決定します。

文学フリマ広島が延期されました。
新型コロナ感染拡大という状況の下、以下の日時に延期が決まりました。
日時 2022年4月17日(日)11時から16時
会場 広島県立広島産業会館 東展示館

「まがね」64号の原稿募集中
原稿締め切り
 手書き4月末 データ(マイクロソフトWordのみ)5月末
掲載料は誌面1ページ(文章のみだと1000字程度)あたり手書き800円、データ600円です。

受贈紙誌
「流域通信」201号(埼玉東部支部) 「支部月報」460号(宮城支部)
「東京南部ニュース」621号(東京南部支部)

2022年1月例会のご案内と2021年12月例会のご報告

1月例会のご案内
日時 2022年1月23日(日)13時~16時
場所 吉備路文学館2階研究室

内容
『樹宴』21号の合評
「チョン切る」大丘忍
「警備員残酷物語(二)」駒屋次郎
『民主文学』2月号の合評
「鳴石」池戸豊次

12月例会のご報告
12月19日(日)13時から吉備路文学館で例会を開催しました。参加は妹尾、石崎、桜、井上、笹本、文書参加が有坂、文月でした。見学に来られていた児島さんが入会されました。

合評を行ないました
「カリスマ」笹本敦史(『民主文学』11月号)
 90年代からの生協の歴史が描かれていて興味深い、一方で生協を知らない人にはわかりにくいのではないか、という感想が出された。臨場感が薄い、人物像がイメージしにくいという意見もあった。ストーリーに関係ないマスクの描写が生きているという意見もあった。
 カリスマが必要とされる時期、違う人材が必要とされる時期という変遷が描かれているという感想もあった。
(作者から)
 40枚の作品。90年代中盤に生協の破綻が相次ぎ、粉飾決算も問題になったことがあった。80年代の急速成長時代にカリスマ的ワンマン経営者は全国に何人もいた。そんなことを踏まえて描いたフィクション。過去の話を語るところではいろいろ考えたが、うまくいったと思う。

「じいちゃんが死んだ」松本凜(『民主文学』12月号)
 介護をめぐる人間関係などが描かれている。ほのぼのとしているところは良いが、生活に余裕がありすぎてリアリティが足りないという意見があった。経済的な困窮を描くと、紋切り型になるので、この描き方で良いという意見もあった。
 冒頭から「臭さ」が強烈に伝わるという意見と、反対にあまり伝わらないという意見が出された。
 介護の過酷さはわかったこととしてあえて違う書き方をしているのだろう。構成のバランスが良く、読みやすいという意見があった。
 
「吉備真備殺人事件-岡崎沙梨の事件簿」石崎徹(『樹宴』21号)
 ミステリーの組み立てに感心したという意見があった。二人の会話だけで完結するところに違和感がある。現場の臨場感がないという意見もあった。
 軽い読み物としておもしろかったという感想があった。謎が深まるという山場がないという意見もあった。
(作者から)
 ミステリーファンからはありふれたトリックだという批判があった。楽しく読んでもらえば良い作品。犯罪にかかわった人物が描けていないと思っている。

※時間切れのため、合評を予定していた「警備員残酷物語(二)」は次の例会で取り上げます。

「まがね」64号発行について
予定は以下のようになっています。
発行時期2022年7月
原稿締め切り
 手書き4月末 データ(マイクロソフトWordのみ)5月末
掲載料は誌面1ページ(文章のみだと1000字程度)あたり手書き800円、データ600円です。

※会員以外の投稿も受けつけます。ただし採否は編集部で判断します。

お知らせ
民主主義文学会が文学フリマ広島に出展します。
第四回文学フリマ広島
日時 2022年2月13日(日)11時~16時
会場 広島県立広島産業会館 東展示館


受贈紙誌
「民主文学えひめ」34号(えひめの会) 「道標」183号(岡山詩人会議)
「東京南部ニュース」620号(東京南部支部) 「夏つばき通信」33号(佐賀支部)
「支部月報」459号(宮城支部)